ハイポニカ理論は故野澤重雄氏が生涯に亘る研究によって完成した、生命の本質の意味を問う偉大な研究成果といえます。
氏の「生命は本質的に無限の可能性を持っている」ことを前提とした、結果だけを観察するのではなく、本質から観る視点は今まで誰も気がつかなかった重要な部分の発見があることを教えてくれています。
トマトの無限の可能性を信じたからできたこの栽培方法は、トマトだけでなく様々な生物全てに無限の可能性があることを証明しました。
遺伝子が親の情報を受け継ぐのであれば、このトマトの種の先祖は一度としてこのように大きく、強く生長したことがないため、この素晴らしい生命力や機能はもともと遺伝子の中存在していたはずです。
もともと持っている機能を引き出すこと、これがハイポニカ栽培の基本的な考え方です。
またハイポニカの考え方として、生命現象は地球だけで考えるのではなく、宇宙全てにおいて共通の現象であること、そして我々が見ている現象は、地球と言う特殊な環境下での生命現象を見ているに過ぎないと言うことを基本としています。
つまり、我々が知っている生命現象は、決して生命の本質を観ていることにはならない、と言うことなのです。
生命が持つ無限の可能性は環境によって支配されていて、その環境を改善することによって少しずつでも無限に近づいていきます。
ハイポニカ栽培では「土」を排除し、温度、呼吸、湿度、水分、養分などを安定した状態で与えられるよう液肥に置きかえています。
ただこれだけではトマトは巨木に育ってくれません。
栽培する人が気をつけて、植物が自ら生長することを信じ、サポートすることで、植物は自分が持っている最大の力で生長しようとします。
その結果が巨木トマトなのです。
トマトの巨木現象は技術として捉えるのではなく、その現象そのものの本当の意味を知ることが重要です。
生命であるトマトを作ろうとするのではなく、トマトを信じサポートすること、またうまく育たないとか、病気になった時の原因を本質的な視点から観ることが、これらの無限の可能性を引き出す唯一の方法であることを教えてくれているのです。
私たちの仕事は全てにわたりこの考え方がベースになっているため、従来に比べて方法や結果が異なります。
それは目的が異なるから当然です。 異常の原因などを結果から見るのと、本質から観るのは根本的に違います。
生命理論、酵素水、癒鳥システムなどの弊社の研究成果は、こうしたベースがあって完成したものです。